文献にみる「にんにくの医療効果」について
にんにくについては古来から、内用あるいは外用薬として家伝伝承的に多くの用い方が伝えられ、今日もなお賞用されていることは多くの文献によって知られているとおりです。
それらの用い方によってどんな病気に効くとされているのか、その主なものを紹介します。
肺結核(ろうがい)

にんにくはわが国では奈良・平安時代の昔から、近年の抗生物質の出現まで、ろうがい(今日でいう肺結核)の特効薬として用いられていました。
幕末から明治維新の時代に活躍した大好きな「新撰組」。激動の時代に翻弄された彼らのなかで、25歳という若さで病死した沖田総司も「ろうがい(肺結核)」だったといわれています。
そんな結核に悩む多くの患者が臭いを我慢して、生のニンニクを多量に服用したこともあり、なかにはニンニクの臭い成分による副作用で貧血症状をおこしたり、胃腸を害したひともあったことが報告されています。
ニンニクの結核にたいする作用は、結核菌に直接はたらいて作用するものではなく、ニンニクの持つ強壮作用よって結核菌に打ち勝つ体力をつけることで治療効果を期待するものです。
のちにニンニクの有効成分の「スコルヂニン」の発見によって、副作用のない薬剤が製造されるようになり、結核の患者さんたちに福音をもたらしました。

近年、パスやストレプトマイシンというような優秀な抗菌性薬剤が生まれましたが、最近ではこれらの薬剤がスコルヂニンと結合し、相乗作用によってパスやストレプトマイシンの抗菌性を2~3倍に高めることが明らかにされ、その効果が再認識されるようになりました。
不眠症
ニンニクはいわゆる漢方薬といわれる生薬の中にははいっていませんが、漢方でいう虚証(虚弱な状態のこと)の患者さんに効果があるといわれています。
漢方では病人があらわす諸症状によって「実証」と「虚証」があって、実証の患者さんには発汗剤や下剤などの攻撃的な漢方を使用しますが、虚証の患者さんには体力を補い、体内を温める漢方を用いる必要があります。
不眠症もこのような虚証の代表的な症状のひとつであり、身体的、物質的な原因による精神的な情緒不安定が原因となる場合が多いようです。
このような不眠症にスコルヂニンを服用することによって、身体が温まり、精神の安定をはかることができるので、ぐっすりと眠れるようになるといわれています。
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