ガン細胞はもともと正常だった細胞が突然変異したもの

 

ガン細胞の最初の段階は、イニシエーション(起始段階)と呼ばれます。

 

これは、イニシエーターという活性酸素やタバコに含まれるベンツピレンなどの物質によって、遺伝子が傷つくことからはじまり、そして正常な細胞が突然変異を起こし、異形細胞とよばれる腫瘍に変化します。

 

次の段階をプロモーション(促進段階)とよび、イニシエーションの段階で突然変異を起こした異形型細胞がさらにガン化するフェーズに入ります。

 

 

その作用を促進するのがプロモーター(ガン促進物質)とよばれる物質で、タバコにふくまれるフェノール化合物、農薬に含まれる科学物質などがこれにあたります。食品にふくまれる塩分もプロモーターといわれています

 

最近では、プログレッション(進展段階)といって、ガン化した細胞が悪性度を増して増殖をすすめる段階があり、ここでも様々な発がん物質がかかわっていることがわかっています。

 

ニンニクには傷ついた遺伝子を修復し正常化する働きがある

 

ニンニクにはガン化を促進するニトロソファミンなどの発ガン物質の発生を抑えるだけでなく、発ガン物質を速やかに体外へ排出されるように仕向ける働きがあることが長年の研究で分かっています。

 

また、人間のガン細胞を使った臨床実験を通じて、ニンニクがつくり出すジアリルトリスルなど、アリルスルフィド類による抗ガン作用を解明することができました。

 

残念ながら、ガン細胞は栄養と酸素さえあれば、その寿命は永遠で、無限に増殖をくり返します。

 

でも、ニンニクに含まれるジアリルトリスルフィドは、ガン細胞の無限ループ的な増殖を抑え込み、寿命のある正常な細胞にもどして、ガン細胞を消滅させてくれます。

 

ニンニク研究の第一人者として有名な日本大学生物資源科学部教授で医学博士でもある有賀豊彦先生によるニンニクがガン細胞を自殺に追い込むという前代未聞の発見は、ガン医療最先端アメリカの生化学専門誌にも掲載されるほどの成果でした。

 

ガン細胞を自殺へと誘導するはたらき

 

 

ジアリルトリスルフィドは、ニンニクを調理したときに生成される香り成分で、生のニンニクには、アリインという成分が含まれています。

 

アリインはもともと無臭ですが、ニンニクを切ったりすり下ろしたりすることで、ニンニクの細胞が破壊されるとアリインがアリイナーゼという酵素と反応してアリシンなり、さらにジアリルジスルフィド、ジアリルトリスルフィドのような揮発性のイオウ化合物に変化します。

 

ジアリルジスルフィドやジアリルトリスルフィドは、アリシンから酸素原子がはずれたり、二つに分解したりしたあとに互いに結合しあってつくられるスルフィドのことです。

 

ニンニクには約20種類の構造のことなるスルフィド類(ジアリルトリスルフィドやジアリルジスルフィドなど)が含まれていて、いずれも不安定なアリシンとはちがって比較的安定しているので、加工調理して食べたとしても体内に取り込むことが可能な成分です。

 

現在まで報告されているニンニクの生理作用の多くが、これらの香気スルフィドによることが確認されています。

 

またイスラエルの研究者グループから、アリイナーゼを付けたガン細胞にアリインを加えると、そのガン細胞をアポトーシス(プログラム細胞死・自殺)へと誘導するという反応系を生体内の腫瘍で実施し成功したと報告がありました。

 

驚くべき発見の連続「にんにくパワー」

 

有賀豊彦先生の研究グループが白血病の患者さんから樹立されたガン細胞の培養液のなかに、微量(10マイクログラム/ミリリットル)のジアリルトリスルフィドを加えて、どのように変化するのか実験をされました。

 

通常であればガン細胞は放置しておくと分裂を繰り返すことで増殖していくのですが、ジアリルトリスルフィドを加えることで、ガン細胞の増殖スピードが急激に衰えました。

 

具体的な数値としては、ジアリルトリスルフィドを加えていない条件でガン細胞を培養したときの細胞数は、1ミリリットルあたり150万個だったのが、ジアリルトリスルフィドを加えたときは、1ミリリットルあたり90万個にとどまりました。

 

さらに驚くべきことにジアリルトリスルフィドには、ガン細胞を「自殺」に追い込む作用を発揮しました。

 

もともと私たちの細胞には「アポトーシス」といって、遺伝子に修復することのできない損傷が生じると、細胞みずから死んでいくプログラムが組み込まれています。

 

でもガン細胞にはこの「アポトーシス」のプログラムが正常に働かないため、無限ループで増殖をくり返していきますが、ニンニクに含まれるジアリルトリスルフィドは、このプログラムを始動させて、ガン細胞を自殺するように仕向けるのです。

 

ご存知のようにガンの化学療法は、化学薬剤を使用することでガン細胞を自殺へと誘導するのですが、想像以上に強い薬を投与するため、「副作用」というカタチで私たちの体に大きな負担をもたらすことになります。

 

ニンニク成分DATS(ジアリルトリスルフィド)の抗がん作用

 

ニンニクに含まれるジアリルトリスルフィドを化学療法と併用することで、化学薬剤の投与量が軽減されるのでガンの患者さんにとって辛い副作用を軽減させることが期待できます。

 

3年前に私の父は大腸ガンを患い1年弱の闘病生活であっけなく他界しました。父は最低でも年に1回の定期健診を欠かさなかったのですが、ガン腫瘍が大腸で見つかった時は、すでにステージ4でした。

 

残念ながら3年前の父や私にはニンニクのガン細胞増殖に対する抑止効果について知る由もなく、父の死の半年後に母が脳出血で倒れ、左半身麻痺の寝たきりになり、ニンニクの栽培農家として就農すると同時にニンニクの驚異的な健康パワーについて少しづつ勉強しました。

 

そんなときに知ったのが有賀豊彦先生です。

 

有賀豊彦先生は、大腸ガンの細胞をマウスに接種して腫瘍の形成と肥大をニンニクのジアリルトリスルフィドが抑えるかどうかを実験されたのですが、大腸ガンの腫瘍接種から7日目に6㎎/㎏のジアリルトリスルフィドを注射し、以後3日間隔で25日まで7回注射したところ、28日目に投与しなかったマウス群の腫瘍体積が1800立方㍉と増大したのに対して、ジアリルトリスルフィド投与群のマウスたちは、約500立方㍉と3分の1以下とどまりました。

 

アメリカ国立ガン研究所の疫学的調査では、ニンニクを使った料理を週1回以上食べた人と全く食べていない人とを比較した結果「効果アリ」との実績が証明されているので、最低でも週1回以上ニンニクを接種することで、ガンの予防効果が期待できると思われます。

 

 

 

参考および引用「最先端!ニンニク健康法」著:日本大学生物資源科学部教授・医学博士 有賀豊彦先生

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